雄大な自然を感じられる人気スポット 平尾台をご紹介
北九州市移住相談員の大野木です。今回は北九州市で人気の高いスポット「平尾台」の魅力についてご紹介したいと思います!
(↑一面に広がる草原と点在する石灰岩が絶景の平尾台)
日本三大カルストの一つ「平尾台」
カルスト地形とは、石灰岩で出来た地質が、二酸化炭素を含んだ水(雨水、地中)によって溶食、浸食されて出来た特徴的な地形をカルスト地形と呼び、日本にも有名なカルストがいくつかあります。その中でも、四国の四国カルスト、山口県の秋吉台に並び、福岡県北九州市にある平尾台は日本三大カルストの一つと呼ばれています。さらには、天然記念物・国定公園・県立自然公園の指定を受けるなど、日本でも代表的な自然遺産の一つにあげられます。
国や県の指定を受ける自然公園でありながら、実は小倉駅から車で約50分、電車とバスで移動しても1時間弱で着くアクセスのいいスポットでもあります。標高300〜700m、南北6km、東西2kmにわたり石灰岩が点在する一帯はトレッキングコースとしても人気が高く、「ライオン岩」「キス岩」など、変わった形の岩、石灰岩の中から出てきた「ど根性木」など、自然が生んだ珍しい風景にも出会えると人気です。
思わず冒険家気分!鍾乳洞でケイビング
実は平尾台には200を超える鍾乳洞があり、全国でも有数のケイビング(洞窟探検)のスポットとして人気です。中でも人気なのは「千仏鍾乳洞」。千仏鍾乳洞は、昭和10年に国の天然記念物に指定された由緒ある鍾乳洞で、幾千万年の永きに渡ってカルスト台地の雨水によってつくられたものです。
洞窟の中は四季を通じて気温16度、水温14度と、夏は涼しく、冬は暖かな空間となっています。洞窟内にも照明設備が整備されており、入口から900mまでは照明もあるため、子供から老人まで安心してケイビングを体験できるようになっています。
(千仏鍾乳洞の中の様子)
四季折々の季節を楽しむ
2月・・・野焼き
毎年2月になると平尾台では野焼きが行われます。平尾台は人が手を加える事によって草原が維持されている「半自然」で、野焼きを行わなければ、森になってしまい、現在の草原の植物が失われます。野焼きを行う事によって、積み重なった枯草がなくなり、日当たりもよくなり、植物の生育が促されます。野焼きにはほかにも山火事の防止、害虫の駆除の目的もあり、管理のために大事な作業でもあります。
(平尾台の野焼きの様子)
春~夏・・・新緑シーズン
春、野焼きにより黒くなった大地が段々と緑色になり植物たちも芽吹きます。平尾台を散策するのにもちょうどいい季節です。オキナグサやタカサゴソウ、ツチグリといった植物がよく見られます。
夏になると草深くなっていき、青々とした景色が広がります。植物が力強く生育している様子が見られ、また涼を求めて観光鍾乳洞にやって来る人が増える季節です。
秋~冬・・・秋の行楽からの積雪
秋はススキがいっぱいに広がる光景でとても人気です。晩秋になると、ススキの穂が開き、夕日に当たると金色に輝き、絶景に見とれること間違いなしです。
冬は平地で雪が積もらなくても、台上では積もるなど、これまでとまた違う景色を見ることができます。雪が積もった翌日、雪には様々な動物の足跡が残っており、動物の暮らしを垣間見ることができます。
(あたり一面に広がるススキたち)
これから春の行楽シーズン到来となりますが、ちょうど平尾台も緑が増え始めて見頃のシーズンです。雄大なカルスト台地をぜひ一度ご覧になってみてください!
- ▽平尾台のイベント情報はこちら
- https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokuraminami/file_0071.html