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小倉の夏の世に響く太鼓の音。小倉祇園太鼓をご紹介

コラム
2024.04.12

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北九州市移住相談員の大野木です。今回は北九州が誇る文化財「小倉祇園太鼓」についてご紹介したいと思います。

小倉祇園太鼓とは?

山車に据え付けられた太鼓の音が無数に重なる小倉祇園祭。その光景は映画「無法松の一生」にも登場し、祇園太鼓に象徴される勇壮な祭り行事です。もともとの由縁は、関ヶ原の戦いの功により、40万石の大名に任ぜられた細川忠興公が、慶長7(1602)年に大規模な小倉城の築城を始め、元和3(1617)年に、城下町としての繁栄のために祇園社を創建して領内の総鎮守とし、祭が始まったといわれています。その後、明治期に入ると、祭りが次第に変化していきました。飾り付けた山車や踊り屋台が、現在の太鼓を据え付けた山車になり、若い衆がその太鼓を威勢よく打ち鳴らして町中が勇壮な太鼓の音でおおわれるようになりました。この光景こそが小倉祇園が太鼓祇園と言われる由縁です。

また、メイン行事の一つである「子ども競演会」では、子ども達がお囃子を唄い、趣向を凝らした山車飾りと、勇壮な太鼓との調和を披露し、技の優劣を競い合います。最終日は、国指定重要無形民俗文化財である「小倉祇園太鼓」を次世代に継承することを目的とした、打ち手相互の見取りの場である「太鼓総見」が行われます。

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全国的にも珍しい、両面打ち

小倉祇園太鼓の特徴に「両面打ち」があります。これは、全国でもなかなか見ない、珍しい打法で、その名の通り太鼓の表面、裏面の両方から2人で太鼓をたたきます。表と裏で音も打法も違うのが特色で、高い音と低い音がそれぞれ響くようになっています。甲高い方は「カン」や「オモテ」と呼ばれ、鈍い音の方は「ドロ」や「ウラ」と呼び、「カン」は派手な打ち方、「ドロ」は単調な基本音となります。これにリード役のヂャンガラ(摺り鉦)が加わって、小倉祇園太鼓の特徴的な音色が響き渡ります。また、太鼓の打ち方によってそれぞれ意味があり、天下泰平、国土安穏、五穀豊穣などを祈願したものと言われています。

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代々継承されていく小倉祇園太鼓

夏の夜になると各地区ごとに太鼓をたたき練習に明け暮れている姿も、小倉の夏の風物詩です。小倉祇園太鼓保存振興会では、小倉祇園太鼓の歴史や伝統を次世代に継承するため、また、マナー向上のため、校区の子ども達を対象とした太鼓塾を行っています。また、小倉北区役所では、観光客や外国の方に小倉祇園太鼓の魅力に触れていただくため、小倉祇園祭開催中、実際に太鼓を体験できる「おもてなし太鼓」を振興会と共同で開催しています。

これらの活動を通して、小倉祇園太鼓の文化は代々受け継がれてきています。ぜひ、夏の夜に響き渡る太鼓の音色を聞きに、北九州にも足を運んでみてください。

▽小倉祇園太鼓の情報はこちら
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokurakita/file_0101.html

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