移住者インタビュー
転職の仕方や、移住の仕方にセオリーはありません。
- 移住者
- 松永 康志 さん
- 会社員
- 40代
- 2009年12月移住
- 横浜市から
移住のきっかけを教えてください。
移住の前は、横浜に住んでいました。
これからの定住先を考えた時に、私は海がある町で育った(遠賀郡芦屋市出身)ということもあり、鎌倉や逗子でも物件を探していました。
しかし、実家の両親に会うのも年に1、2度程度ですし、これからあと何回会えるかな?ということを考えたり、子ども(娘ふたり)たちにも私が経験したように田舎生活をさせたいという希望があったので、その両方を叶えられる北九州市へ戻ることを決意しました。
移住に際して、どんな準備をしましたか?
まずは、仕事ですね。私は、これまでに消費財メーカーでマーケティングの仕事をしており、このマーケターの仕事が好きなので、このキャリアを活かしたいと考えました。その中で、どうせ仕事としてやるならば、自分が心から人におすすめできる商品やサービスに携わりたいという想いがありました。
北九州での消費財を扱っている企業は限られており、その中でも昔から実家でも使用していたシャボン玉石けんに興味をもちました。人と自然にやさしい無添加石けんという素晴らしい商品で、ブランド力もあり、これからもっと伸びる企業であり、自分のキャリアも活かせると思いました。その当時、シャボン玉石けんは中途採用をしてはいませんでしたが、自分の想いを書いた手紙とこれまでの経歴を記した書面を送り、数回面談をして、入社が決まりました。その当時はマーケティング部も存在していませんでしたので、私の入社に伴ってマーケティング部を立ち上げていただきました。給与面は一時的には下がりましたが、現在は以前よりも良い条件にもなり、なによりも、とてもやりがいをもって働いています。
そして、準備といえば住まいです。子どもの教育環境を優先に考えました。幼稚園や小学校の情報をインターネットで調べたり、北九州在住の友人にヒアリングをしたりして情報収集をしました。当時は妻が第二子を妊娠中だったので、出産する助産院などもネットで探しました。犬・猫とも生活していたので、ペットOKの賃貸住宅を探すことには苦労しました。勤務場所も決めた後なので、勤務地や駅からの利便性なども考慮しました。
現在、どんな暮らしをしていますか?
前職の時は、仕事で深夜に帰宅することもありました。通勤時間が長い時期もあったため、満員電車にストレスを感じていました。家を早くでて夜遅く帰ってくる生活では、平日、小さな上の娘は寝顔しかみていませんでした。
移住後は、7時頃には帰宅して、夜ご飯も家族で一緒にゆっくりと食べられています。夏は平日でも娘ふたりと海へ泳ぎに行ったりもしています。休日は、自宅が薪ストーブ付きのログハウスなので、薪割りをしたり、昨年は年に4回家族でキャンプへ出かけたり、横浜時代には想像もできなかった生活を楽しんでいます。最初は移住に前向きではなかった妻も、今ではこの生活を気にいってくれています。出張も多い仕事ですが、日々の生活では家族と過ごす時間が移住前と比べてとても増えました。犬や猫ものびのびと暮らしています。
私の場合は、仕事を決めてからの移住でした。転職の際にはハローワークや人材会社の紹介を通じてという転職活動ではなく、自分から会社に直接アプローチをしました。転職活動のやり方に決まりはないと思っています。
高校生時代(八幡高校出身)までは、北九州市は正直嫌いで、早く出たかった街でした。でも、一旦外に出てみて戻ってきてみると、魅力がたくさんある街ということを感じています。歴史や文化、海や山などの自然、産業、おいしい食べ物、人懐っこい人など、北九州市は色々なものがごちゃ混ぜされた街で、それが魅力でもあります。これらの魅力を知らなかっただけだったんですね。
北九州市は救急医療や病院も充実していますし、幼稚園や保育園、図書館などもたくさんあり、小さなお子様をもつ世帯からご高齢者の方まで、生活しやすい街だと思います。 移住を考えられていたら、まずはその場所に行ってみて、触れてみるといいかもしれません。そして、その候補地が北九州市であれば嬉しいです。