移住者インタビュー
海があって山があって、ウェルカムな空気もいいなぁと思いました。
- 移住者
- 岩本 成矢 さん
- 会社経営
- 30代
- 2019年移住
- 東京都から
移住のきっかけを教えてください。
出身は横浜市で、東京の広告代理店で10年ほど働いていました。インターネット広告を取り扱っていたのですが、パソコンの画面上で完結することが多いので、広告を届ける人の存在を感じづらいんですよね。
それで漠然と、人の存在が見えやすい“お店”をやりたいと思うようになりました。
そんなとき友人に「マーケティング担当として一緒にお店をやってほしい」と言われたんです。
その場所が、門司港でした。当初は遠隔で、という話だったんですが、実際マーケティングをやる上でその土地の空気を一回は感じた方がいいなと思って、門司港を訪れました。
そのときに、直感的に「移住してもいいな」、と。門司港のポテンシャル、可能性を感じたんです。海があって山があって、観光地としての門司港レトロ地区と、商店街などがある住む街として、ウェルカムな空気もいいなぁと思いました。
そして家賃も魅力的でした。お店をやるにしても断然、東京より安いし、住むにしても東京と同じ家賃で倍以上の広さに住めますからね。
観光地ではない街側でお店を始める予定だったんですけど、観光地で人が来ている場所だから、あとはどう自分のお店に流せるかだと思いました。
自分のやり方次第で観光地から自分のお店に人を動かせたら、やりがいがあるなぁと思ったんです。
門司港地区の眺め(めかり展望台より)
現在はどんな仕事をしていますか?
会社を立ち上げて、インターネットの広告をコンサルティングする仕事をしています。
簡単に言うと、GoogleとかYahoo!とかFacebookの広告を取り扱って、どういった広告の見せ方をすべきか考えて、提案と改善をする仕事です。
もう一つの事業として、カフェ『四稀』のオーナーをしています。
カフェをつくるにあたり、内装や家具、建具など、いろんな人を紹介してもらい、協力していただいたおかげで、比較的安い費用で、無事にオープンすることができました。門司港でたくさんの人と知り合い、そこで縁が生まれたおかげです。
実際に北九州市に住んでみていかがですか?
東京にいる頃は、会社のコミュニティか学生時代の友人とのコミュニティが基本でした。
門司港では、いろんな仕事、いろんな世代の人と会うことが増えましたね。
いろんな人と会うから、こういう生き方があるんだ、と学びになります。
友人や両親もこっちに遊びに来てくれたりして、街を案内するために事前にいろんなところに通ったんです。
レトロ側と街側で雰囲気が違うのが面白いし、とても親切にしてもらいました。
特に街側は個人経営の店がたくさんあっていろいろな人と出会う中で、門司港のおもしろさは、観光地としてのレトロ地区と町の両方にあると思いましたね。
これからの“北九州市への移住”についてどう思いますか?
門司港は、可能性があってウェルカムな空気があるから、お店の経営とか、やりたいことがある人にとっては最適な街。
それぞれがそれぞれでできること、やりたいことをやっていって、それらが集まったことによって街がつくられる。
そんな風に、結果的に門司港が盛り上がっていったらいいなと思っているんです。
僕自身も、門司港の良さを伝えたいし、おもしろい、ってみんなにも感じてほしい。
そのためには、自分自身がいい状態にあることが大事だな、と。
僕が門司港に住んで、門司港の人たちと関りながら事業を軌道に乗せていく中で、結果的に『自分がいいと思った門司港のブランディングができて、移住してもらう』という流れになれば面白いな、と思っています。