移住者インタビュー
いろんな街に住んだけど、北九州市は本当に住みやすいです。
- 移住者
- 石井 京一 さん
- 20代
- 京都出身
- 2020年移住
移住のきっかけを教えてください。
出身は京都で...と言っても、転勤族だったので、地元という地元はなくて、出会って最初の質問に毎回困るっていう。お決まりのパターンです。小学校も3回変わってますし、言ってしまえばどこでも住めるって感じです。
でも実は、小学校は熊本で卒業して、その後中学と高校の時は長崎に住んでいました。母の実家が鹿児島ということもあり、それですんなりと九州に。
移住のきっかけは就職でした。大学卒業してすぐ、フリーランスとして通訳をしていたんです。
それがコロナの拡大と同時に外国人が来なくなって、仕事がなくなって。旅行の添乗員の免許も取っていたんですけど、フリーランスとして諸々と予定を立てていたのが、どんどん真っ白になっていって。どうしようってなったのが、2020年の4月。
会社員になるか、と決めて、初めて就職活動をしました。そこで、日常的な英語や中国語とか、言語の面で採用してもらったのが、たまたま北九州の企業だったんです。
現在はどんな仕事をしていますか?
貿易会社で、中国語・英語を使って仕事をしています。主な取引先は中国。中国で製品を買って、船をブッキングして、国内のお客さんに届けるまでの一連の物流を担当しています。
会社員になることに抵抗があったわけではありませんでした。フリーランスと言っても、そんなたいそうなことをしてきたわけではなくて。自分でやってみて、どこまでいけるかな、と思って当時は東京や横浜を拠点に仕事をしていました。北九州には縁もゆかりもなかったです。
でも、競輪の通訳の仕事で全国を回っていた時に、小倉に行ったんです。今の会社を見つけた時に、「去年行った小倉競輪の、あのあたりか」となんとなくまちのイメージがついていて。もしそれがなかったら、他のところに行っていたかもしれないですね。
実際に北九州市に住んでみていかがですか?
満喫してますね、おかげさまで。街の規模とアクセスがいい。小倉駅周辺はほぼなんでも揃ってるし、土日何する?ってなったら、門司港、若松、足を伸ばせば博多、山口へも行ける。
僕の会社はこれから今後、月一回の中国への出張も予定していて、福岡からなら中国へのアクセスも良い。車があるとさらに移動がしやすいです。夜の和布刈(めかり)公園は良いですよね。定番のドライブコースで、週1で訪れています。
仕事は9時から17時半まで。その後プライベートの時間にドライブに行ったり、英語を教えたりしています。
これからの“北九州市への移住”についてどう思いますか?
北九州って、本当に住みやすい。
転勤族として、小さい頃から10県以上転々としてきたぼくの中ではトップクラスです。すぐに離れるのはもったいないと思っています。
北九州に来てから1年半。コロナ前は大きなイベントがあって、海外の観光客がたくさん集まっていた、という話をよく聞きますけど、まだ目にしたことはない。北九州の活気が戻り、「いつも通り」になっていく姿を見たいですね。その先でも、友達の輪を広げていきたいです。
今はプライベートで英語を教えているのとは別で、グループを作って月に1回、英語で話したい、コミュニケーションを取りたい、という人を集めています。会のメインはトーク。もちろんその中で、こういう表現があるよって教える時もあります。それぞれの経験を語ったりする機会もありますよ!やっぱり、言葉って楽しいですね。
まず「人が好き」、というのが根幹としてあって。これは個人理念ですけど、世界中の人と友達になりたいと思っています。そのための手段として、日本語、英語、中国語...今はスペイン語も勉強しています。
北九州には面白い人が集まるローカルなコミュニティがあるんだけど、移住者がポンと入れるコネクションを作るのは難しいですよね。
それで今、北九州に移住してきた人と繋がりたくて、コワーキングスペースのアトミカで毎週水曜の19時から20時半まで「もくもく会」ってのをやってるんです。
1時間半、みんなでもくもく勉強しませんか?っていうだけなんですけど。ゆるい繋がりのなかで会話も生まれるし、友達も作れる。施設の利用料はいらないし、会員にならなくても大丈夫。1回500円を僕に払ってもらう仕組みです。
せっかく北九州に来たけど、友達がいないと、帰りたいってなる人もいると思うので、もっとこう、ローカルな人と繋がれる入口があるといいと思います。